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丸吉優眠館 - 店長ブログ

”脳と睡眠ー人はなぜ眠るか”を読んで、その2

ずーーーーーっとサボっていました。(だって難しいんだもん。)(ToT)
今日からまたスタートです。
一般的に生体の高次機能は神経情報と体液情報とが密接に協力しあい、互いに補うかたちでたくみに調節されています。睡眠も脳の中に神経伝達物質を介する神経活動によって睡眠を調節する神経システムと、睡眠物質を脳脊髄液や血液に放出して睡眠を調節する体液システムとが共存してその機能を司ってします。脳の中を細かく区分してどの部分が覚醒、ノンレム睡眠、レム睡眠、昏睡を司っているかを調べると大脳皮質は覚醒、間脳と視床、視床下部を合わせた前脳基底部はノンレム睡眠と覚醒を、中脳、橋、小脳、延髄を合わせた脳幹はすべての状態を司っています。このように睡眠調節は特異的な中枢があるわけではなく、脳全体に広がっていてそれぞれの関連する部位どうしの相互作用ないしは複合作用によって行われていると考えれらます。事実脳の特定部位をこわす実験を行うと、ノンレム睡眠やレム睡眠そして覚醒が影響を受け、各々のステージの時間が通常より長くなったり短くなったりします。ところがその後次第に回復し、通常に近い睡眠形態になってくることは脳の各位部位がお互いを補完しあう関係である証明になります。
一方、脳は自ら生産した特殊な物質を脳脊髄液や血液を通して睡眠を調節します。生体の要求に応じて脳内で生産され眠くなり、眠ってしまってもいろいろな物質を生産し睡眠を維持し覚醒に向けます。これは生体自体が生産する体内物質で眠りを司るため「因内性睡眠促進物質」というのが正式表現です。トリプトファンなどは体内生産ができないため外部(食事など)から取り込みますが、基本的睡眠物質は体内生産です。多くの睡眠物質が現在では知られるようになってきましたが、いまのところ厳密かつ完璧に定義できるほど、その作用機構は解っていません。通常これらの睡眠物質は神経系の働きを補完しながら動的に睡眠を調節しています。これは内分泌系がホルモンと呼ばれる情報物質を体内で生産し、体液循環系を使って全身に伝達し、特殊な調節作用を営むのと同じ調節様式です。脳も脳自身の循環系つまり脳脊髄液の循環系も持ってため、これに睡眠物質を流し込んでやれば脳全体を調節できるため、非常に効率かつ経済的になっています。さらに、睡眠物質の中にはストレスにかかわるホルモンの作用を打ち消す(ストレスへの抵抗力をたかめる)ような働きを示す物質が存在することも解ってきました。つまり分子レベルでストレスと睡眠の関係が説明できるようになったということです。
以上のことから、何かの不慮の事故等で脳の一部が損傷しても決して睡眠が影響を受けることがないわけです。逆に言えば、どのような状態でも人体にとって睡眠が重要であるかが解ります。


2013年11月28日



             
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