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丸吉優眠館 - 店長ブログ

”病気の原因は「眠り」にあった”を読んで

20130222今週読んだ本です。日本睡眠学会理事、滋賀医科大学睡眠学特任教授で日本における睡眠医学の大先生です。睡眠が人間にとって重要なことは誰でも認識はしていますが、競争が激しい現代社会では睡眠時間を削って生活せざるを得ない現実もあります。そのため、正確な知識を持って上手に自分の睡眠時間をコントロールし、健康維持に役立てることが大事です。表紙にも記載されていますが、睡眠不足が続いたり、それによる睡眠障害を発病するとガンによる死亡率が上昇するというデータが出ています。そもそもガン細胞は正常…な細胞の変形で私たちの身体の中では毎日ガン細胞の発生と消滅を繰り返しています。ガン細胞の消滅には免疫機能が役立っているのですが、睡眠不足は免疫機能の働きを低下させるのでガン細胞の消滅が完全に出来ずガンの発症リスクが高まります。さらにもう一つ理由があります。メラトニンと呼ばれる睡眠物質(ホルモン)がガン細胞を攻撃する抗腫瘍作用と活性酸素を中和するデトックス(毒消し)作用を発揮することが確認されており、睡眠障害等によるメラトニンの減少が病気の発症の一つの可能性もあるのです。そもそもメラトニンは起床後、朝日を浴びた約15時間後に分泌され始めますが、夜に強い光を浴びるとメラトニンの分泌は抑制されてしまうという、光の明暗に影響を受ける性質を持っています。このメラトニンはセロトニンという体内物質から作られますが、昼間に光を十分に浴びることで大量につくられます。セロトニンはトリプトファンという必須アミノ酸(体内で合成できないので主として食事から取り入れるもの)が摂取されると血液を通して筋肉をはじめとした各器官に送られ、そこでセロトニンが作られます。また、脳の松果体ではトリプトファンからセロトニンを経由してメラトニンが作られます。セロトニンを作るトリプトファンは牛乳やヨーグルトをはじめ乳製品、納豆などの大豆加工品、魚類、肉類卵などがあげられます。朝目覚めたらたくさん光を浴びて体内時計をリセットし、朝食をしっかり取ることでトリプトファンを摂取、セロトニンにより活動的になり身体も良く動かす、夜に光が弱くなるとセロトニンからメラトニンがつくられ睡眠が促されます。この一連の流れが健康維持の基本です。逆にこの一連の流れがどこかで滞ると体調不良の原因になります。最適な睡眠時間は人によって異なりますが、健康維持の基本は同じですので、これを元に自分の生活に組み込んで毎日元気良く活動的に頑張りたいですね。

2013年02月22日



             
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