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丸吉優眠館 - 店長ブログ

“上手な快眠術”を読んで

DSC_0038今週読んだ本です。監修は睡眠学の第一人者の井上先生で、執筆は井上先生との対談を基にライターの方がされています、それ故一般的で解り易く、睡眠を学ぶ上での入門書としては最適です。人の睡眠は約90分のサイクルで構成されています。ですから90分単位で睡眠時間を考え目覚ましをそのサイクルでセットすれば基本的にはとても目覚めがスムーズになります。(この90分は個人差があるので、自分のサイクルがどのくらいなのかは1か月ほどかけて自身で探る必要があります。)この考えは爽やかに目覚める基本的なことですが、しかしその一方で私たち人間は機械ではないので、計算通りにはいかない場合もあります。その日一日の生活で体調や心理的なことなど様々な覚醒中の要素が関係するからです。そこで唯一自身で出来ることは、自然に目が覚めやすくなる時間を「体で感知して」それに逆らわずに目覚めることです。朝、目覚ましが鳴る前に自然に目が覚めた経験は誰にでもあるでしょう。こういう時に「たまたま良い区切りが来ている」のです。夢を見ている時はレム睡眠中であり、そのレム睡眠の途中か、あるいはレム睡眠の終わったところで「なんだか、今夢をみていたような気がする」と目が覚めた時も同様です。トイレに行きたくなって目が覚めた時も、トイレに行きたいと感じるということは、意識レベルがかなり高まっている証拠であり、レム睡眠の終わりを意味します。これらのタイミングが比較的起床時間に近ければ、もうそこで起きてしまうことがベストです。起床時間に近いとは、あらかじめ設定しておいた起床時間から換算して90分を切っている場合を目安にすると良いです。いったん、目が覚めた状態からもう一度寝始めると、眠りは深い方へ向かって行きます。起きるべき時間までに残り90分を切っている場合、結果的に眠りが深い方へ向かっている途中で目覚ましに叩き起こされることになるので、非常に寝起きが不快になりがちです。逆に起きるべき時間までにまだ90分以上ある場合には、もう一度眠りについても、1単位まるごと追加で眠りを取ることができ、その先に再び目覚めの良いタイミングを得ることができます。少しばかり早く目が覚めた時はそのまま起床したほうが効果的です。逆にまだ起床時刻まで30分あるからもう少し寝ようと思うと寝起きが悪く身体もだるく、さらには頭もスッキリしません。たかだか30分寝ても脳や身体の疲れがその分とれるわけではないのです。

人間は本来昼行性の生き物です。しかし、現代は24時間社会のため便利になる一方でその昼行性を無視した活動をせざるを得ない場合もあります。看護婦さんやタクシー、トラック運転手、コンビニの店員などの方はそのようなことに気を付けなければいけないでしょうか。まず一番重要なことは睡眠のリズムを変えないことです。つまりなるべく規則正しい生活をすることです。日勤、夜勤、休日と一日一日がことなるサイクルでも3日ごととか1週間ごとなどで規則正しくすれば良いのです。私たちの体は大小織り交ぜたいくつかの自然のリズムに影響されています。地球で生きるためには24時間周期に対応しなければいけませんし、人類の社会生活には1日、1週間、1か月、1年などの単位に対応しなければなりません。そして我々の体内リズムも様々なものがあります。眠気は約12時間ですし、通常は1日3回食事を取るよう身体が備えます。これら多くの要素のリズムをしっかり組み合わせて、規則正しい生活を作り上げることで昼夜逆転の生活でも比較的健やかに生活することができます。ただし、万が一不都合が出るときは、それは睡眠からではなく、食事、仕事、人間関係など外的なストレスによる可能性が高いです。ともあれ睡眠の健康が体や精神の健康の前提であることは事実です。


2014年11月28日



             
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