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丸吉優眠館 - 店長ブログ

“子どもの睡眠 早寝早起き、ホントに必要”を読んで

DSC_0300今週読んだ本です。

睡眠は年齢によって大きく変わります。特に新生児から乳児、幼児そして学齢期から思春期までの睡眠の変化は劇的です。生まれてから約15年間の睡眠の変化は、その成長と同じように大人の15年とは全く異なります。ですから、体や心の発達と同じように、睡眠の発達も子供にとって大変重要なものになります。

睡眠は進化した大脳を休め、知識や運動能力を身に着ける貴重な能動的な行動です。しかし、大脳が未発達のうちは、睡眠も未完成の状態になり、逆に睡眠が大脳を発達させるという面があります。つまり、睡眠は脳の発達によって進化し、と同時に脳は睡眠の進化によって発達します。

現段階では睡眠は脳波によって客観的に識別されていますが、胎児の場合、脳が未発達ゆえ、脳波そのものがはっきりしません。また、新生児や乳児でも大人のようなはっきりした脳波が見られないので、この年齢期の睡眠は「不定睡眠」「動睡眠「静睡眠」という三つの状態に分けて考えられています。

まず、胎児の状態で脳の発達とともに不定睡眠が表れ始めます。受胎後24~26週の未熟児では一日中不定睡眠状態にあると言われていて、子宮内の胎児もおそらくは同じような状態だと考えられています。やがて不定睡眠の大半は動睡眠になり、残りの不定睡眠の大半が静睡眠になります。これら二つが周期を作るようになるのが32週齢です。しかし、まだ不定睡眠も残っていて、動/静睡眠の周期が確立するのが36週齢以降で、40週齢でほぼ完成します。

「動睡眠」では瞼の下の眼球運動や、手足のピク付き、呼吸の不規則な状態がみられ、将来的にレム睡眠へと進化していきます。一方「静睡眠」では眼球運動は見られず、呼吸や脈拍もゆっくり安定している状態で、のちのノンレム睡眠に変化していきます。

新生児では睡眠周期は出来上がっているものの睡眠単位は40~60分ほどで、朝昼関係なく、睡眠と覚醒を繰り返します。2歳以上になるとはっきり脳波で区別できる睡眠が表れ始め、5歳から10歳にかけて大人と同じ約90分の睡眠単位になり、眠る時間帯も夜にまとまって眠るようになります。

新生児の睡眠時間は一日の半分から三分の二を占めます。その中でも動睡眠(後のレム睡眠)の割合が大変多くほぼ50%を占めます(大人は20%ほどです)。これはレム睡眠が古い睡眠であると考えられているからです。

種の誕生は系統発生を繰り返すことから、胎児や新生児の睡眠は両生類と同じように動睡眠が多く、この睡眠が脳の発達に貢献していると考えられています。動睡眠は、脳内の神経回路網を作り、試運転し、整備点検するのに利用され、さらに手足の動きや全身の反応も大きなことから、様々な運動機能の発達にも関係していると考えられています。そして脳の発達に伴い、今度は大脳を休める新しい眠りであるノンレム睡眠が多くなり、レム睡眠はしだいに短くなっていきます。

新生児の睡眠は長い一方で、覚醒・睡眠のサイクルは短く、人間の生物時計は25時間であることから、日ごと後ろにずれていきます。つまり社会生活からずれてしまい、これを「自由継続」(フリーラン)と呼びます。7週齢から15週齢の睡眠・覚醒の時間帯を記録すると、およそ25時間の生物時計に従って寝起きしていることが分かります(赤ちゃんには昼も夜も関係ないというやつです)。やがて昼夜リズムや、周囲の人々との接触をもとにして、1日が24時間の社会のリズムと自身の生物時計を合わせられるようになります。記録をみるとちょうど15週齢あたり、つまり生後4か月くらいです。この地球の環境に合わせる機能はあらゆる生き物に共通する最も基本的な生存技術になります。

このことから、生後4か月の短い期間で作られる基本的な生存技術が未完成のままでは、今後の発達に大きな支障が出ることが考えられます。この大事な時期は大変でもなるべく、昼は明るく、人々から話かけられ、おっぱいもよく飲んで覚醒の良い刺激を与え、逆に夜は照明を暗くして、周りも静かにし、おっぱいもほどほどにすることが、子どもにとって良い成長につながります。

大事な赤ちゃんのためにも、睡眠の基本を知ることは大変需要です。


2016年07月01日



             
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