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丸吉優眠館 - 店長ブログ

”睡眠の科学”を読んで

1008923_444184129012479_910523883_oやっと読みました。三週間ぶりです。こちらの本も松岡書房の青木ご夫妻からご紹介いただきました。青木ご夫妻ありがとうございます。ちなみに定価7140円です。2002年の本ですので、少し古いですが睡眠の基礎科学や医療に従事している人や将来この分野の専門家を志望する方が最先端の研究および実験を生々しく実感し、興味を覚えることを目的に刊行された本です。各種実験で行われる脳波はポリソムノグラフという機材で頭に各種センサーを装着することでデータが得られます。一方体温は表面の体温ではなく本当の体温(深部体温)をを測ります。深部体温の測定は直腸温測定になるので、通常は肛門からセンサーを入れるて測定します。そう考えると被験者という立場も結構大変ですね。
内容は各種の実験結果が表やグラフと共に記載されています。研究者や教授って、わざと難しい言い回しをするのかなと、疑ってしまうほどスッゲー読みにくい文章です。(T_T)
まず高齢になると概日リズムの調節機構が変化し、睡眠ホルモンのメラトニンの分泌も減ることで睡眠時間が短く熟睡感も少なくなります。そこで2500ルクスの高照度光を10:00~12:00と14:00~16:00の一日2回4時間照射する実験を4週間したところ、血中のメラトニンの分泌が有意に増加する結果が出ました。これは日中に光をたくさん浴びることで夜間のメラトニン増加を促し高齢者の不眠症を改善する効果が期待できることになります。また、人間は体温が急激に(約1度)下がると眠気が出ることから、入眠1時間前の深部体温低下度と睡眠潜時、覚醒量、中途覚醒回数との間には有意な相関関係があり、寝つき易さと睡眠維持機能は入眠1時間前の体温の下降勾配と密接な関係を持っていることがわかったそうです。入眠前の入浴は一時的に体温を上げその後体温が低下することで眠気が起こり入眠しやすくなります。半身浴は実験の結果、個人の適応により様々でしたので、万人には向いていないようです。
次に昼寝の効果です。就床および起床と睡眠時間が規則的かつ平均的で昼寝の習慣がなく、睡眠愁訴がない被験者により実験おこなった。
昼食後12:40~13:00まで消灯し布団に入る仮眠群と新聞を読む休憩群に分け昼寝後は自由に過ごしてもらう。日中眠気が最も高くなる14:40に眠気と疲労を測定した結果、仮眠をとると眠気が有意に低下した。さらに英数字検出課題をしたところ、成績による条件間の差は認められなかったが、被験者は課題成績を過小評価しており、休憩群のほうが仮眠群よりもその傾向が強く表れた。このことから仮眠をとると課題成績に対する過小評価が低減できることが分かったようです。一方、実験当初仮眠群には仮眠直後の睡眠慣性が発生し強い眠気が残ったが、第4日以降では休憩群との差は見られなくなった。このことから仮眠の習慣を形成すれば、仮眠直後の睡眠慣性を除去できることになる。そして様々な実験の結果、仮眠直後の洗顔は睡眠慣性を即効的に低減させるがその効果は10分程度しかもたない。高照度光は仮眠後1時間にわたり高覚醒度を維持する。カフェインは最大の覚醒効果を持つとのことです。カフェインは接種後15分程度でその影響を受けるので仮眠前に接種することが睡眠慣性の除去に有効です。さらに自己覚醒により仮眠直後の睡眠感性抑制法も確立されており、自身の意識と訓練によりその効果が高められます。自己覚醒とは目覚ましなど他から覚醒を影響されるのではなく、自身の意識で覚醒時間を定めることです。昼寝による午後に高覚醒感と自己覚醒による睡眠慣性の抑制で快適で安全な生活を送るためにも是非トライしたいです。


2013年06月28日



             
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