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丸吉優眠館 - 店長ブログ

“夢見る脳”を読んで

DSC_0005今週読んだ本です。総ページ数395、難しい言葉や言い回しが多く非常に苦労しました。(>_<)

私たちは毎晩必ず夢を見ています。朝起きた時、それを記憶しているかしていないかの違いだけで、夢を見なかったということは無いのです。一つの睡眠周期の終わりに必ず夢見の時間があり、一晩で4~5回ほど夢を見ます。平均的な睡眠時間から計算すると、夢見の時間は一晩で約2時間、70歳を寿命と考えると、一生の間に5,000時間つまり、2,000日間=6年間は夢見の時間です。ですから、夢は心理学的に興味深いだけでなく、生物学的にも大変重要なものに違いないのです。

それ故、多くの学者が夢の解明を試みましたが、今だにその謎を解き明かすことはできていません。

私たちの脳内には少なくとも約200億のニューロンが存在しています。ニューロンは活動電位を使って他のニューロンと交信するのですが、個々のニューロンは約1万個の他のニューロンと交信していると見積もられています。その活動は、例えば世界中で各人が一万人の他人と絶え間なくしかも同時に電話通信しているようなものです!さらに200億の要素の各々は毎秒100から2,300個の間で変化する割合でメッセージを発生させています。それゆえ、脳という世界の200億の人々は、少なくとも1万人の他人と少なくとも一度にそして毎秒100回もの頻度で話し合っていることになります。

それらの神経活動を制御する脳は優秀な情報処理機構です。神経活動のスピードは太い繊維で毎秒100メートル、時速で言えば360キロメートルです。1個の細胞が少なくとも1万個の他の細胞と交信している200億個の細胞すべてが、その自身のシステム内部で同一速度でメッセージを送っているさまは、なんと表現すれば良いか解らない混沌としたものです。しかし、その産物は比較的平和な意識を伴うだけです。脳という銀河宇宙で発せられるこれらの混沌は、まさに私たちの意識そのものです。そして意識そのものは、これらの神経活動を調和させることを、覚醒中、睡眠中、夢見の中で行っているのです。

上記の様に脳内の細胞は睡眠中休息しないのですが、注意及び記憶に関係するニューロン活動はレム睡眠中に休息することが解っています。その休息中に感覚運動ニューロンは脱抑制されて発火を司令され、多数の脳回路を能動的に維持するためのプログラムを準備します。このプログラムは、発達にとっては、機能を継続させるよう動くだけでなく、プログラム化された活動への刺激効果を通して、機能に関わる能力を実際に変更させます。レム睡眠中は必要上限定された遺伝プログラムに変換して、重要な行動の背景にある固定活動パターンを発達させる準備をしていると想像されます。それ故、レム睡眠中の脳生理学についての能動的側面から、学習過程の特定相(記憶痕跡の定着とか新旧の情報の比較のようなもの)は睡眠中に発現する可能性が高いと推測できます。つまり脳は、睡眠中には実際創造的であると結論づけられます。夢見は、自身を楽しませてくれる自身でプロデュースした最高のエンターテイメントですから、思いっきりその利益を享受し、その内なる自己を映してくれる鏡を大切にしたいですね。


2015年08月05日



             
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