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丸吉優眠館 - 店長ブログ

“眠る秘訣”を読んで

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久々~今週読んだ本です。

睡眠は二つの制御機構でコントロールされています。

一つは、この地球上すべての生命体に備わっている生物時計です。

ほぼ1日を周期とするサーカディアンリズムや約半日のリズムや90分のリズム、1週間や1か月のリズムもあります。

人間は約25時間(その他のすべての単細胞生物、動植物は24時間±4時間の範囲内です)ですので、普通に生活していると1時間ずつ遅れていきますから、夜更かしがし易い分けです。

なぜ地球の自転である24時間ではないのか、いまだに解明されていませんが、何らかの理由で若干の遊びがある方が、都合が良いのかもしれません。

二つ目はホメオスタシス(恒常性維持)です。

つまりはどれだけ長く眠らずに起きていたかによって、そのあとに続く眠りの質と長さが脳によってコントロールされています。

徹夜をした翌日の眠りはぐっすりした深い眠りで少し長めになり、たっぷり昼寝などをしてしまうと、その夜は浅く短めの睡眠になります。

この二つの制御機構がお互い独立または協力して、睡眠をコントロールしています。

つまりは、規則正しくメリハリのある生活が、良い眠りを得る基本になります。

良くこの時期に言われる、サマータイムですが、健康睡眠の観点から言うと、非常に愚策な制度です。そもそも現代の24時間社会で、ただでさえ遅くなりがちな就床時刻の生活の中、いつもより早く起床することはさらなるストレスや睡眠不足を促し、冒頭説明した生物リズムを壊す要因になります。ただでさえ、睡眠時間が短く、昼寝の文化も無い、日本人の社会では、デメリットこそあれメリットはほとんど考えられせん。

200710月のドイツの睡眠特集の記事で、自国のサマータイムの弊害が大きく取り上げられています。

第一にサマータイムによって照明の電力消費は減ったが、夜の自由時間に使われるエネルギーは逆に増えたため、エネルギーのエコにはつながっていない。

 第二にサマータイム開始当初の急性障害が増え、さらにはその期間中の6か月間、起床時間は1時間前進したにも関わらず、身体の機能は依然元の状態のままだったため、睡眠不足が露呈し、それを起因とする健康被害が多く出る可能性があると指摘されたのです。

 世界的に日本人と同じくらい勤勉なドイツ人での出来事は、非常に参考なります。

以上のように、この地球上で生活する我々は、24時間という周期に上手く対応して規則正しく、メリハリのある明るく前向きな気持ちでの生活が良い睡眠の基本になるようです。


2016年06月03日



             
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