ページトップへ

丸吉優眠館 - 店長ブログ

“不眠症を治す”を読んで

DSC_1268今週読んだ本です。先週読んだ“好きになる睡眠医学”とほぼ同じ内容でより簡単に書かれていましたので、感想は短めです。我が国の睡眠障害を患っている患者さんの中で最も多いのが神経質性不眠症です。これはストレスによる不眠が原因ですが、そのストレスが直接の不眠を誘発させる場合よりも不眠自体が不眠症を重症化させるという、複雑な原因が多くをしめています。そしてその重症化は、本来の正しい睡眠の知識を持ってさえいれば防げる場合が多くあります。人が生きていくためには栄養を摂取しなければならず、食事を取らない断食を続ければ間違いなく命を落とします。しかし、何らかの理由により断眠を決行しても、その意思を無視して人は必ず眠りに落ちてしまいます。ラットの断眠実験でも、眠らせないことが死亡の直接原因ではなく、眠らせないために与える刺激の連続が死因につながります。かたくなな意思により断眠を行っても、断眠中にはマイクロスリープという本人は認識できないくらい短時間の睡眠をことあるごとにとるようになるので、本当の意味での断眠は事実上不可能になります。飢餓により命を落とすことはあっても、それ以外では人体にはホメオスタシスによる生命維持機構が存在しますので、不眠で多少の健康を損ねるくらいは大したことではないと悩む程度を少し楽に考えると良いでしょう。

もちろん、健康体でも寝不足による翌日の生活上のパフォーマンスの低下は不快なものですので、それを防ぐ意味でも正しい知識の上での健全な睡眠は必要です。睡眠のリズムで重要なことは一日の体温リズムです。人は深部体温の低下が睡眠を誘発しますので、その日その日で体温リズムを変えると睡眠リズムも崩れるので、できる限り規則正しい生活が良い睡眠生活になります。適切な量と栄養素の規則正しい食事、運動、余暇を楽しむ時間などこの地球上の24時間を有効に使うことで地球の自転と同調することが健康の秘訣の一つです。そして、万が一不眠症を感じた場合は悩むことなく専門医に相談されることがベストです。


2014年05月16日



             
丸吉オリジナルまくら ローズテクニー 丸吉オリジナル眠具

〒192-0053
八王子市八幡町11-1
TEL:042-625-1155
営業時間:10:00〜19:00
定休日:水曜日