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丸吉優眠館 - 店長ブログ

”不眠”を読んで

1899641_479604545478458_438675481_o今週読んだ本です。1988年発行のため少々情報が古いこととあまり深くない内容でした。 現在、一般成人の25%が睡眠に何らかの不満を持ち5%が何らかの睡眠障害に悩んでいると言われています。睡眠を正確に分析するためには、脳波と眼球運動と筋電図の三つの指標を同時記録する必要があり複数の指標を同時記録したものをポリソムノグラフと呼びます。睡眠の質を問題にすると、寝つきが良く途中で目覚めることがほとんどなく熟眠感があるタイプを安眠型、寝つきが悪く中途覚醒を認識し熟眠感を感じないタイプを不眠…型と呼び、不眠型の中でそれら睡眠愁訴の訴えが強く治療を要するものを不眠症と呼びます。不眠症の治療で一番難しいことは、睡眠は各人によって正常な睡眠が異なり、多くのデータからの平均的な数値があってもあくまで参考にしかならないことです。また、被験者を伴う実験によるデータ算出も個人の主観とデータが異なり、このことがさらに問題を複雑にします。事実、寝つきが悪いと訴える不眠型の主観的な入眠に要する時間は1時間近かったが、睡眠ポリグラフでは15分に過ぎなかったり、中途覚醒は1分以内の短いものを含めると平均一夜で十数回はあるのが普通であり、それを覚えていないものであるが、不眠型はそのような覚醒に敏感である中途覚醒がたまたま長くそれを朝まで覚えていて中途覚醒による不眠を過大評価する場合があった。しかしながら、夜間の寝床内での不眠の悩みや日中における眠気は生活の効率を落としたり最悪の場合事故につながる危険もあるので、自分自身で自身の眠りを気にかけQOL向上につなげることは大人としての義務の一つかもしれませんし、悩みがある場合には専門医に相談することが大切です。 一般的に不眠症と言いますが、厳密には不眠症と過眠症の二つに分けて定義し治療に当たります。ただ、この二つは厳密に分けることが難しく、夜間の不眠を強く訴える場合は不眠症、朝の覚醒不満や日中の強い眠気を訴える場合は過眠症と判断しますが夜間の不眠が日中の過眠を促す場合も多いので、非常に難しいです。 睡眠覚醒障害では不眠症を1、精神生理学的要因(恐怖体験やストレス)によるもの。2、精神疾患(うつ病)によるもの。中枢神経抑制薬(睡眠薬)や中枢神経刺激薬(カフェイン、アルコール)によるもの。4、睡眠時無呼吸によるもの。5、睡眠時の足の不随意運動(レストレスレッグス症候群など)によるもの。6、内科的疾患や疼痛に伴うものと、騒音などの環境要因によるもの。7、小児期発症性不眠が成人しても持続するもの。8、その他の不眠症状を伴うもの(睡眠ポリソムノグラフ上での異常)。9、不眠症とは言えないもの(自覚不眠を訴えるが他覚的に異常が認められないもの)。の9つに分類し、過眠症は1から5までと8が不眠と同じ分類、6としてナルコレプシー。7、ナルコレプシー以外の突発性中枢神経性過眠症。9、周期的に過眠症は発するもので同時に食欲の亢進を伴うクライネレビン症や月経に関連したもの。10、生理的な長時間過眠者など、過眠症とは呼べないものの10種類に分類されます。 心当たりがある場合は専門医に相談し、万が一にならないよう手を打っておきたいです。一般的には不眠で悩みがある場合は少々寝不足気味に思い切って睡眠時間を短くしてみると良いと言われている一方で、過眠の悩みは就寝時刻を早めるか、覚醒時間を早めるなど精神的な努力が必要と言われます。


2014年02月23日



             
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